時おり小雨がぱらつく中でしたが、それほど寒くもなく、ウオーキングにはちょうど良い気候のもと、殿様街道ウオークが開催されました。遠くは札幌市からもご参加いただき、予定していた50名を超える参加者でした。
福島町史研究会の会員でもある当社社長が殿様街道の歴史解説を担当し、開会式や街道の要所要所で、江戸時代から幕末までのこの地での歴史的出来事を皆さんにお話しさせていただきました。
今回は特に、全国を測量し『大日本沿海輿地全図』を完成させた伊能忠敬の測量ルートが、この殿様街道と一致するというお話もさせていただきました。当時の人々の努力と技術力には本当に驚かされます。
また今回は、渡島総合振興局西部森林室の主催する「ブナの森100年観察林」観察会も同時に開催され、街道途中にある樹齢200年のブナの巨木では、西部森林室の職員による解説を聞き森林の持つ水資源の役割を再認識することができました。
約7キロのコースを4時間ほどかけて歩いた後は、地元で栽培している「千軒そば」の新そばを味わい、10割そばならではの風味と食感にうなずいていました。食後は北海道無形民俗文化財に指定されている松前神楽が奏上され、この日一日で地元の自然・歴史・文化・食に触れることができた参加者のみなさんはとても満足されていました。