春・秋と年に2回の開催となり、回を重ねること今回で第25回となりました「殿様街道」探訪ウォークが開催されました。
今回はなんと兵庫県からの参加者もいらっしゃいました。実は、今年の春に参加しようとお考えだったそうなのですが、ゴールデンウイークということもあり、主催者が告知をした際にはすでに飛行機の予約が取れなかったそうです。全国の古道を歩いていらっしゃるそうで、青森までを制覇。もう終わろうかと思っていたところへ「殿様街道」の存在を知りご参加いただいたそうです。回を重ねるごとに知名度が上がっているのを実感します。
開会式では、主催者である千軒地域活性化実行委員会・佐藤会長のあいさつに始まり、皆さんをご案内するガイド長の笹島さんからの注意事項の説明などがありました。
そして「殿様街道」にゆかりのある伊能忠敬の銅像がいよいよ来年の春に建つこと、同じくゆかりのある松浦武四郎が蝦夷地を「北海道」と命名してから来年で150年を迎えることなどをお祝いするくす玉が、関係者によって割られました。
今回の歴史の道のテーマは『伊能忠敬の道 Part7』。福島町史研究会会長であり伊能忠敬研究会の会員でもある弊社社長から出発前に説明を行い、その中で独自に入手したり作製した当時の測量器具を使って伊能忠敬の測量の様子を紹介しました
ガイド長の笹島さんを先頭に落ち葉を踏みしめながら進み、幕末の砲台跡や国鉄松前線跡とその鉄橋、江戸時代の茶屋跡などでは歴史解説などを加えていきました。
秋の殿様街道ウォークは渡島総合振興局西部森林室による「ブナの森100年観察林」観察会を同時に行っており、西部森林室の職員の方々がご説明をくださいました。樹齢200年という巨木ブナもコース中にあり、参加された方々はその大きさに圧倒されていました。
コース終盤では昔の茶屋を再現した休憩場所を設け、千軒産のそば粉を生地に使ったそばまんじゅうとお茶で茶屋の店員に扮した弊社の社員がおもてなしをさせていただきました。
約7キロのコースを4時間ほどかけて歩いた後は、地元で栽培している「千軒そば」の新そばを味わい、10割そばならではの風味と食感にうなずいていました。食後は北海道無形民俗文化財に指定されている松前神楽が5座奏上され、この日一日で地元の自然・歴史・文化・食に触れていただきました。
今回が初めての参加という方がたくさんいらっしゃいましたが「春にもまた参加したい」と言ってくださる方もいらっしゃり、お迎えする私たちにとってもうれしい言葉をたくさんいただきました。